以前、新・呼吸器内科専門医(j-osler呼吸器)の取得条件を記事にしました。
今回は循環器内科専門医の取得条件についても公表されたのでお伝えしたいと思います。
J-OSLER循環器の概要
対象
循環器J-OSLERの利用対象者は「2016年(平成28年)以降に医師免許を取得したもの」
期間
3年以上の研修期間
症例
36症例以上
(内訳:心不全 4 例、ショック 1 例、不整脈 6 例、心臓突然死 1 例、血圧異常 3 例、虚血性心疾患 6 例、弁膜疾患 3 例、心筋疾患 3 例、感染性心内膜炎 1 例、肺血管疾患 1 例、先天性心血管疾患 1 例、全身疾患に伴う心血管異常 2 例大動脈疾患 1 例、末梢動脈疾患 1 例、静脈・リンパ管疾患 1 例、心臓神経症・神経循環無力症 1 例)
病歴要約
10症例以上
技術・技能
393例以上
試験
初回試験は2022年10月2日(日)に行われました。
研修の中止・中断
妊娠・出産・育児・介護・長期療養・留学・基礎研究への専念・その他正当な理由 がある場合は合計して5年まで休止・中断が認められるとのことです。
日本循環器学会 循環器J-OSLER使用にあたって から引用
他科(例 J-OSLER呼吸器)との違い
他科と比べてはどうでしょうか。
J-OSLER呼吸器とJ-OSLER循環器とではかなりハードルが違います。
J-OSLER呼吸器は150症例、25例の病歴要約でした。
一方、J-OSLER循環器内科は36症例、10例の病歴要約ですね。
J-OSLER呼吸器は内科専門医の症例を一部使用できますが、それでも
内科専門医と同等のボリュームの症例を登録、要約を記載しなければいけませんね。
J-OSLER循環器は技術・技能の数が多いですが、これは呼吸器にはないですね。あと妊娠・出産・留学についての休止期間も記載されています。
呼吸器内科専門医については論文や学会発表、必要となる講習など修了要件は多く、内科専門医を取得したあと最短で取得するのは大変そうです。
基本領域、サブスペシャリティ
新専門医制度においては、内科専攻医は内科専門医を取得してからでないとサブスペシャリティーである各専門医(循環器、消化器、呼吸器、神経内科など)を取得することができないという2階建て方式になりました。
それぞれの専門医に関しては、各学会によって取得条件が違います。
○○専門医は取得要件が高いから避けるというような専攻医はあまりいないと思います。
最近は、内科のJ-OSLERが大変であるため、もともと内科と別の科をまよっていた初期研修医が内科を敬遠するという例はよく耳にしますね
自分のなりたい専門領域の学会の方針に従うのみですね。
しかたありませんね。頑張りましょう
まとめ
J-OSLER内科の第1世代が2021年に内科後期研修期間を修了し、各専門領域でもJ-OSLER世代の専門医取得要件が発表となっています。
今回は循環器内科専門医取得要件について紹介しました。
内科専門医取得のために、やるべき問題集紹介も別記事で紹介しておりますので参考にしてみてください
【新・内科専門医試験対策】まずやるべき問題集はこれだ!
今後も専門医制度など紹介したいと思います。
ではまた次の記事で
他科領域の専門医取得について
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