内科専門医試験・総合内科専門医試験 受験ガイド
日本内科学会が行う2つの資格認定試験のガイドです。内科専門医試験は5月末、総合内科専門医試験は11月初めに行われます。2026年度の実施内容と結果、合格率の推移、出願の要件、本の使い分けをまとめました。
2つの試験の違い
| 内科専門医試験 | 総合内科専門医試験 | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 基本領域(内科)の専門医。内科専門研修(J-OSLER)を修了した専攻医が受ける | 内科専門医または認定内科医の取得後、さらに内科研修を積んだ医師が受ける上位の資格 |
| 問題数 | 250題(2026年度) | 200題(2026年度) |
| 試験時間 | 120分の時限が3つ(9時00分から16時40分) | 9時00分から16時10分(予定) |
| 試験日(2026年度) | 2026年5月31日(日) | 2026年11月1日(日) |
| 会場 | 東京(五反田TOC)、神戸(神戸国際展示場) | 東京(五反田)、神戸 |
| 出願 | 2026年4月15日締切 | 2026年5月8日から7月8日 |
| 受験料 | 学会の案内による | 30,000円(税込) |
| 合否発表 | 7月末ごろ | 2027年2月上旬ごろ |
| 合格率(直近) | 97.5%(2026年度) | 93.1%(2025年度) |
内科専門医試験
2026年度(第6回)の実施結果
| 試験日 | 2026年5月31日(日) |
|---|---|
| 問題数 | 250題。第1時限120分、第2時限120分、第3時限120分 |
| 受験申込者 | 2,883名(うちJ-OSLERを利用する新制度研修者 2,751名、認定内科医取得済みで病歴要約免除 89名など) |
| 受験者数 | 2,857名 |
| 合格者数 | 2,786名(合格率 97.51%) |
合格率の推移
| 回 | 年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 2021年度 | 1,965 | 1,856 | 94.45% |
| 第2回 | 2022年度 | 2,495 | 2,246 | 90.02% |
| 第3回 | 2023年度 | 2,833 | 2,416 | 85.28% |
| 第4回 | 2024年度 | 2,997 | 2,804 | 93.56% |
| 第5回 | 2025年度 | 2,769 | 2,646 | 95.56% |
| 第6回 | 2026年度 | 2,857 | 2,786 | 97.51% |
合格率は9割前後から上昇傾向にありますが、2023年度のように85%まで下がった年もあります。合格基準の点数は公表されていません。受験者の大半はJ-OSLERで内科専門研修を修了(または修了見込み)した専攻医で、病歴要約の評価も合否に関わります。
受験資格のおおまかな区分
- J-OSLERに登録して内科専門研修プログラムを修了した(または修了見込みの)専攻医。受験者の大半がこの区分
- 認定内科医を取得済みの医師(病歴要約の提出が免除される)
- 認定内科医試験で病歴要約のみ合格した医師、海外の内科専門医資格を持つ医師など(病歴要約の提出が免除される)
- 旧制度で認定内科医を持たない医師(病歴要約29症例の提出が必要)
2027年度(第7回)の日程は、例年の流れでは冬に学会サイトで公表され、出願は4月中旬まで、試験は5月末です。J-OSLERの修了認定(または修了見込み)の手続きが出願の前提になるので、研修プログラムの統括責任者と早めに確認してください。
総合内科専門医試験
2026年度(第54回)の概要
| 試験日 | 2026年11月1日(日) 9時00分から16時10分(予定) |
|---|---|
| 問題数 | 200題 |
| 会場 | 東京(五反田)、神戸 |
| 出願期間 | 2026年5月8日(金)から7月8日(水)23時59分 |
| 受験料 | 30,000円(税込)。出願後の辞退でも返還されない |
| 受験票 | 2026年10月上旬に発送 |
| 合否発表 | 2027年2月上旬ごろ。オンライン出願フォームに掲載 |
出願の要件で見落としやすい点
- セルフトレーニング問題の合格実績(正解率60%以上)が、受験年度の直近5年間に2回以上必要。2026年に出願するなら2021年から2025年のうち2回。出願時点で足りないと出願できない
- 内科専門医として取得した人は、取得後3年以上の内科研修歴が必要。研修歴の起点は修了認定の時期と試験合格年度で変わる
- 病歴要約10症例(総合内科領域5症例と臓器別分野5症例)の提出が必要な区分がある。病歴要約がF評価だと筆記試験が合格基準に達していても不合格になる
- 認定内科医が病歴要約免除で受けられる措置的受験は2026年度が最終年度(2021年の第36回認定内科医試験合格者は2027年度に1回のみ)
合格率の推移
| 回 | 年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第42回 | 2014年度 | 3,943 | 2,690 | 68.2% |
| 第43回 | 2015年度 | 6,787 | 4,252 | 62.6% |
| 第44回 | 2016年度 | 7,731 | 4,381 | 56.7% |
| 第45回 | 2017年度 | 7,283 | 4,367 | 60.0% |
| 第46回 | 2018年度 | 4,936 | 3,559 | 72.1% |
| 第47回 | 2019年度 | 5,428 | 3,551 | 65.4% |
| 第50回 | 2022年度 | 5,062 | 3,637 | 71.9% |
| 第51回 | 2023年度 | 1,527 | 1,334 | 87.4% |
| 第52回 | 2024年度 | 1,887 | 1,688 | 89.5% |
| 第53回 | 2025年度 | 1,840 | 1,713 | 93.1% |
2020年度と2021年度は新型コロナウイルス感染症の影響で延期されました。2023年度以降は受験者数が大きく減り、合格率は9割前後になっています。それ以前の6割前後という数字は、認定内科医からの移行措置で受験者が多かった時期のものです。2026年度(第54回)の結果は学会サイトで準備中です(2026年11月5日現在)。
出題範囲とガイドライン
どちらの試験も、日本内科学会の内科専門研修カリキュラムに沿って、循環器、呼吸器、腎臓、消化器、内分泌代謝、血液、神経、感染症、アレルギー膠原病、救急と総合内科の各分野から出題されます。各学会のガイドラインに書かれた診断基準、治療目標の数値、第一選択薬がそのまま問われるので、改訂があった分野では古い教材で覚えた数値が誤りの選択肢になります。直近の改訂は「2027年度の内科専門医試験に向けて押さえておきたいガイドライン改訂」にまとめています。
学習の進め方と本の使い分け
| 段階 | やること | 使う本 |
|---|---|---|
| 1. 分野ごとに知識を固める | 基礎知識(生理、解剖、病態)から臨床問題まで、分野別に○×で判断する練習を繰り返す | 分野別○×一問一答 第1巻から第3巻 |
| 2. 全体を一覧する | 3巻の全論点を1行にまとめた要点で、分野をまたいで復習する | 分野別 要点整理 |
| 3. 改訂点を押さえる | 直近3年のガイドライン改訂と新薬を、改訂前後の比較で確認する | 最新トピック |
| 4. 計算と倫理を落とさない | 統計、腎機能、血液ガス、輸液などの計算と、宣言や法律を問う医療倫理を別枠で対策する | 計算問題100、医療倫理 |
専攻していない分野から始めるのが能率的です。自分の専攻分野は臨床経験で解ける問題が多く、点差がつくのは専攻外の分野の基本的な数値と第一選択薬だからです。
公式サイト(一次資料)
このページの日程、手数料、合格率などの数値は、上の公式サイトの記載を 2026.11.05 に確認したものです。年度ごとに変わるので、出願の前に必ず原典で確認してください。誤りに気づかれた方はお問い合わせからお知らせください。






