20代前半の学生時代はいつもお腹をすかせていた。
いくら食べてもお腹周りが出ることもない時代だ。
当時(10年ほど前だろうか、水道橋駅東口を出て右手、駅の高架下にラーメン屋 表裏はあった。
水道橋駅周辺は多くの大学、また東京ドームのJR最寄駅であり多くの学生やエンタメを楽しむ若者の街である。
表裏のラーメンの特徴は、旨辛のラーメンの上に大きな唐揚げが乗ってボリューミー、学生のお腹を満たすには十分だった。
ある日、当直中に院内のコンビニエンスストアで空き時間にカップ麺を食べようと思い、店内のカップ麺の大きなの棚の前で、どのカップラーメンを食べようかと吟味していた。
優柔不断な性格なので、何を食べようかかなり迷うものの、実はかなり保守的なので新発売のカップラーメンや、攻めた種類のカップラーメンにはあまり手を出さず、いつも日清のカップラーメンなどに落ち着くことが多いのだ。
しかしこの日は違った。
カップラーメン 「旨辛ラーメン表裏」の「辛口にんにく豚骨醤油」が目に飛び込んできたのだ。
あの頃の記憶が蘇る。
よく行っていた水道橋店表裏は2020年に閉店したのだ。
水道橋店が12月17日をもって閉店いたしました。長らくのご愛顧有難うございました。
ラーメン 表裏公式サイトより
閉店してしてしまった事を旧友から知らされていた私は、「水道橋でもう表裏のラーメンは食べられないんだな」と悲しい気持ちを覚えていた。
しかし、この日カップラーメンとなった表裏との久しぶりの再会を、とある片田舎ですることができた。
コンビニエンスストアって偉大だな。
そんなこんなですぐにカップラーメンを手を取って、レジ前に売っている唐揚げ2つを購入して食べることとした。
もちろん、表裏店内での唐揚げがのったラーメンを再現したかったのである。
カップラーメン版 表裏 いざ実食!
正面写真はこちら、表裏を思わせる赤いパッケージに辛口にんにく豚骨醤油の文字!
学生時代に食べていたときは豚骨醤油味だなんて知らなかった、知る由もなかった。
これは表裏の味だ…と思っていた。
やや硬めが好みなので、規定の時間の少し前に蓋を開封する。
レジ前で買った唐揚げを添えて。
コンビニレジ前に鎮座する冷えた唐揚げ(ホットスナックの保温機に入っていないタイプの唐揚げ)はいつもあまり購買意欲を掻き立てることはない。
だがそんな唐揚げもこのラーメンのスープのなかに放り込むと、段々あの懐かしの味が蘇ってきたのである。
はたして、味は…
もちろん、カップラーメンに店で食べられる美味しいラーメンを期待してはいない。
私はカップラーメンにはカップラーメンの良さがあると思っているから、ノンフライ麺で気取ったカップラーメンよりこれが、カップラーメンだと主張するようなフライ麺が好きである。
このカップラーメンのスープは、あの頃食べた味に非常に近いと思った
唐揚げを1個、2個と投入することでその近似はさらに精度を増していく。
表裏のラーメンにはあんかけが、かけられている。
あんかけが再現できていないのは少し寂しい気持ちもしたが、それはしょうがないことだろう。
コンビニでたった228円(税込 ローソン販売価格)で楽しめるのだから。
さらに唐揚げもトッピングで加えるとbetter、表裏のラーメンを感じることができる。
ラーメン 表裏
水道橋店は閉店しても、姉妹店は市ヶ谷や高田馬場で営業しているとのことだ。
東京に立ち寄った際は再度訪問したくなった。
表裏カップラーメンは期間限定かもしれないが、気になった方は東京のラーメン表裏へ行ってみてはいかがだろうか。
少し辛いラーメンに、唐揚げ・あんかけが乗っていて他のラーメン屋では味わえない味が魅力的である。
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