労働衛生コンサルタント試験で問われる「最近の法改正」、令和8年4月1日基準の年表
労働衛生コンサルタント試験の解答は、当該年度の4月1日現在で施行されている法令等が前提です。2026年度試験(令和8年度)の基準日である令和8年4月1日までに施行された主な改正を、時間軸で並べました。
口述試験では、「最近の法改正で知っているものはありますか」「化学物質の管理はこの数年で変わりましたが、事業場ではどう対応しましたか」と、改正の中身と事業場での対応を続けて問われることがあります。制度の知識が頭に入っていても、何がいつ、なぜ変わったのかを時間軸で整理していないと答えにくい問いです。
施行日年表(令和5年4月から令和8年4月まで)
| 施行日 | 事項 |
|---|---|
| 令和5年4月1日 | 化学物質の自律的管理 第1段階(ばく露最小限度義務、がん原性物質の記録30年保存、SDS定期確認)。請負人等への保護の拡大 |
| 令和5年4月20日 | 騒音障害防止のためのガイドライン全面改正 |
| 令和5年9月1日 | 精神障害の労災認定基準改正(カスタマーハラスメント等を追加) |
| 令和5年10月1日 | 石綿事前調査の有資格者義務化(建築物) |
| 令和6年3月 | 治療と仕事の両立支援ガイドライン改訂 |
| 令和6年4月1日 | 化学物質の自律的管理 第2段階(化学物質管理者、保護具着用管理責任者、濃度基準値、リスクアセスメント対象物健康診断、第3管理区分措置強化)。時間外労働上限規制の全面適用(建設、自動車運転、医師) |
| 令和6年8月2日 | 過労死等防止対策大綱の変更 |
| 令和7年1月1日 | 労働者死傷病報告等の電子申請原則化 |
| 令和7年4月1日 | ラベル・SDS対象物質の包括指定方式へ、濃度基準値の追加(計178物質) |
| 令和7年5月14日 | 改正安衛法(令和7年法律第33号)公布 |
| 令和7年6月1日 | 職場における熱中症対策の義務化 |
| 令和8年1月1日 | 石綿事前調査の有資格者義務化(工作物) |
| 令和8年4月1日 | ラベル・SDS対象物質の追加(約2,900物質に)。改正安衛法の第2段階(個人事業者等への措置、SDS代替名通知、高年齢労働者の努力義務など) |
基準日より後の動き(参考)
令和8年10月1日には、個人ばく露測定の作業環境測定への位置づけ、濃度基準値の追加、カスタマーハラスメント措置義務が施行されます。令和9年以降には、個人事業者等の業務上災害報告制度、一般健診項目の見直し、ストレスチェックの50人未満事業場への義務拡大が控えています。2026年度試験では解答の前提にはなりませんが、口述で「今後の動き」として触れられることはあります。
『口述試験 法改正と時事論点』は、この年表の20論点について、改正前と改正後の比較表、改正の背景、事業場での実務、口述での問われ方を見開き2ページでまとめた本です。
この記事は試験対策のための情報で、個々の事例についての法的助言や診療の指針を示すものではありません。法令・指針・ガイドラインは改訂されることがあります。必ず最新の原典をご確認ください。


